からだを殺しても、
たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。
そんなものより、たましいもからだも、
ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。
しかし、そんな雀の一羽でも、
あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。
また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。
だから恐れることはありません。
あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。
マタイ10:28-31
1アサリオンは、ローマ帝国における最小貨幣なのだそうです。
ユダヤ社会には、レプタなど、もっと少額の貨幣もありました。
1アサリオンは、調べますと諸説あり、
現代で言えば、200円から500円ぐらいとのこと。
雀二羽でその値段ですから、一羽は、その半額程度ですね。
そんな安価な雀ですが、日本でも、その辺を飛んでいる、
どこでも見かける雀ですが、
神の許しなしには、地に落ちて死ぬことはありません。
たった一羽の雀の生死さえ、神の御手の中にあります。
であるならば、私たちの人生のすべて、生から死まで、
神の守りの中にあることは、当然です。
ですから、朽ち果てる肉体に害を加えることができても、
永遠に残る魂には手を出すことのできない人間を
恐れる必要はありません。
恐れ敬うべきは、肉体はもちろん魂も
思うがままにすることのできる、天の父なる神です。
神は、わたしたちの頭の毛の数さえご存知です。
そのような神に愛され、救われ、守られ、
導かれているのですから、何も恐れる必要はありません。
人間一人一人は、一羽の雀どころか、
たくさんの雀以上の貴い存在だからです。
人を恐れるあまり、心が窮屈になり、
不自由な暮らしをしてはいないでしょうか。
問題は、あなたが恐れている人ではなく、
その人を恐れている私たちの心です。
人ではなく、神を恐れ敬うことによって、
人は、自由な精神で生きることができるのです。
あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。
神があなたがたのことを心配してくださるからです。
第一ペテロ5:7