もし、処女である自分の娘の婚期も過ぎようとしていて、
そのままでは、娘に対しての扱い方が正しくないと思い、
またやむをえないことがあるならば、その人は、その心のままにしなさい。
罪を犯すわけではありません。彼らに結婚させなさい。
(第一コリント7:36)
コリント教会の中には、
婚期を過ぎつつある娘の結婚について悩んでいる親たちがいたようです。
彼らにパウロは、遠慮なく結婚させるようにと勧めます。
確かに、当時の危急の時には、可能ならば独身のままでいるほうがよかったでしょう。
しかし、親として、「今のままでよいのだろうか」と娘の結婚を案じ、
また娘のほうも、強く結婚を願っているなど、やむをえない事情があれば、
気にすることなく、結婚させなさいとパウロは言います。
罪を犯すわけではないからです。
こうしたほうが良いという程度の勧めを、
「~ねばならない」としてしまうと、律法主義になっていきます。
勧めやより良い方法を、命令や義務にしてしまい、
自分や他人を精神的に拘束しないように注意しましょう。