私はすべてのことを、福音のためにしています。
それは、私も福音の恵みをともに受ける者となるためなのです。
（第一コリント９：２３）
パウロの行動原理は「福音のために」でした。
大切なのは福音が正しく伝えられ教えられることでした。
そのためなら、自分の自由や権利は、喜んで放棄したのでした。
またパウロには、そのことによって期待することがありました。
それは、「私も福音の恵みをともに受ける者となる」ことでした。
福音を伝えたり教えたりすることによって、
相手だけでなく、自分も恵みにあずかることをパウロは知っていました。
語る者は、聞く者とともに福音の恵みを分かち合います。
皆さんも、だれかに福音を語ってみたとき、
相手の反応の如何にかかわらず、自分自身が恵みに触れ、
幸いな気持ちになったことがあるでしょう。
人に伝える時、自分自身もまた恵みを相手と共に分かち合う。
それが福音の伝道です。