第一コリント 9 : 12

 

もし、ほかの人々が、あなたがたに対する権利にあずかっているのなら、
私たちはなおさらその権利を用いてよいはずではありませんか。
それなのに、私たちはこの権利を用いませんでした。
かえって、すべてのことについて耐え忍んでいます。
それは、キリストの福音に少しの妨げも与えまいとしてなのです。

(第一コリント9:12)

 

パウロ以外の「ほかの人々(働き人)」たちは、コリント教会から給料を得ていました。
そのような「権利にあずかって」いました。
そうであるなら、パウロたちは「なおさらその権利を用いてよいはず」です。
コリント教会の創始者であるパウロが、
その働きの報酬をコリント教会から受け取ることは、
何ら「行き過ぎ」ではないはずです(11)。

しかしながら、実際には、パウロは「この権利を用いませんでした」。
つまり、コリント教会から報酬を受け取ることはしませんでした。
加えて、コリント教会の心無い人たちからの批判にも「耐え忍んで」いました。
なぜそうしたのか。
それは「キリストの福音に少しの妨げも与えまい」という思いからでした。

福音のためなら、自分を犠牲にすることを少しも厭わないパウロなのでした。