第一コリント 12 : 4

 

さて、賜物にはいろいろの種類がありますが、御霊は同じ御霊です。

(第一コリント12:4)

 

「賜物」はギリシャ語で「カリスマ」です。
選ばれた人に聖霊が与えられる、特別な才能を意味します。
この言葉は「恵み」を意味するギリシャ語「カリス」からきています。
神の選民であるクリスチャンに与えられる才能は、
無代価に与えられる、惜しみない神の恵みによるものなのです。

こういうわけですから、私たちは自分の賜物を誇ったり自慢すべきではありません。
お恵みで分け与えられた、いただきものなのですから。

しかしコリント教会は、それぞれの賜物を自慢できるものとみなしました。
自分にはこれができる、こんな賜物があるといって、信者同士が対立しあっていました。
こうした対立によって、コリント教会は内部分裂していました。

このような態度は間違っているとパウロは強く主張します。
聖霊が与える才能には多様性があるのです。
しかし、それら異なるカリスマトンを与える御霊は「同じ御霊」です。
唯一の神から、多様な賜物がそれぞれに振り分けられているのです。
それは、ひとえに、神の栄光をあらわすため、神の救いのご計画に用いられるためです。

ここに教会の統一性と多様性があります。
からだが、それぞれ異なる器官によって一つからだとなっているように、
教会もまた、異なるカリスマを与えられたクリスチャンたちによって、
一つキリストのからだを構成するのです。
与えられたそれぞれの賜物を、キリストのからだのために、神の目的のために、
大いに用いていきましょう。