第一コリント 9 : 3

 

私をさばく人たちに対して、私は次のように弁明します。

(第一コリント9:3)

 

教会の中にも、パウロの教える事が気に入らない人たちがいました。
コリント教会はあまりに世的になっていましたし、
人間的な内部分裂も起こっていました。
罪に対する毅然とした対応もなく、
教理的に間違った教えに寛容でした。
そのことをパウロは注意してきたのですが、
これに反発を覚え、パウロをさばく人たちがいたのです。

「さばく」は裁判用語です。
有罪判決を下す、という意味です。
コリントの信徒は、裁判官のごとく、指導者を裁きました。
これに対して、パウロは弁明を始めます。
「弁明」もまた裁判用語であり、
弁護する、という意味です。
不当な批判、訴えに対しては、弁護することが必要です。
それでも相手が受け入れないのであれば、それは相手の問題で、しかたありませんが。

教会の中で、こうした不当な批判が生じる原因は、
妬みや自己中心、自己憐憫、教理的逸脱、権威への嫌悪、不信仰など、
人の内側から出る罪です。
自分自身の心に気を付けることを大事にしましょう。