第一コリント 6 : 3

 

私たちは御使いをもさばくべき者だ、ということを、知らないのですか。
それならこの世のことは、言うまでもないではありませんか。

(第一コリント6:3)

 

コリントの教会員は、互いの間のささいな問題を速やかに、解決すべきでした。
世の裁判員にさばきをゆだねるべきではありませんでした。
なぜなら、クリスチャンは世の終わりにさばきの座に着き、
すべての人間を主イエスとともにさばく、新天新地の誇り高き王だからです。(6:2)

それだけではありません。人間だけでなく御使い(天使)をもさばくのです。
天使は実在する霊的存在です。
その一部は堕落してサタンになり、悪霊たちを従えて、この世に悪を広めています。
彼らの目的は、人々を神、イエス、聖書、教会、信仰生活から引き離すことです。
一方、本来の天使は神と聖徒にお仕えします。
「御使いはみな、仕える霊」であり、
「救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされ」(ヘブル1:14)ました。
天使は神とクリスチャンに仕えます。
天使はクリスチャンのしもべです。
世界の中心は神であり、神を父とし、イエスを兄とする、信仰者の大家族ですが、
天使は、その家に仕える召使いと考えると分かりやすいでしょう。
クリスチャンは天使よりも大いなる者、「御使いをもさばくべき者」なのです。
そのような者が、自分たちの問題を自分たちで解決できないようでは困ります。
クリスチャン同士の金銭トラブル、民事トラブルは、
軽々しく世の司法にゆだねず、まずは主にあって自分たちで解決することが望ましいのです。