第一コリント 6 : 5

 

私はあなたがたをはずかしめるためにこう言っているのです。
いったい、あなたがたの中には、
兄弟の間の争いを仲裁することのできるような賢い者が、ひとりもいないのですか。

(第一コリント6:5)

 

パウロはこれまで、コリント教会に厳しいことを言ってきました。
彼らが信徒間の民事トラブルを、聖書的な規準や態度で解決しようとせず、
世の人と同じようにすぐに裁判に訴えたからでした。
クリスチャンは、世の終わりにあって、キリストとともに世界をさばく者です。
天使をも裁くのです。
そのような将来を控えているクリスチャンが、
互いの問題すら適切にさばけなくて、どうするのですか。
それが、パウロの言いたいことでした。

パウロはあえて「あなたがたをはずかしめるために」そのように言ったのでした。
生易しい言い方では聞く耳を持たない人に対しては、
恥ずかしい思いをさせることも時に必要です。
その恥ずかしい思いを持って悔い改め、
「兄弟の間の争いを仲裁する」よう促しているのです。
クリスチャンになった時点で人はみな、「賢い者」です。
世の人がもっていない、霊的な知恵を有しています。
内住する聖霊が知恵を与え、人を賢い者とするのです。
ですから、安易に世の習慣に訴えるのではなく、
クリスチャンらしいアプローチによって、問題を解決していきましょう。