あなたがたはどちらを望むのですか。
私はあなたがたのところへむちを持って行きましょうか。
それとも、愛と優しい心で行きましょうか。
(第一コリント4:21)
1章10節から、長きにわたって扱ってきた、教会分裂問題も、今日で終わりです。
この問題についてのパウロの結論が述べられています。
パウロはコリントに「むちを持って行く」こともできれば、「愛と優しい心」で行くこともできます。
厳しい態度か、優しい態度か、どちらも可能だが、それは、あなた方次第だとパウロは伝えています。
先に送ったテモテに従い、彼らが悔い改めるなら、パウロは優しい心で行く事ができるでしょう。
しかし、今のままの状態が続けば、厳しい態度で臨まねばなりません。
コリント教会のわがままに、パウロはつきあうつもりはありません。
彼らの指導者批判には何ら正当性がないのですから、
そのことを悔い改めることから、やり直さなければなりません。
もしパウロが行くまでに悔い改めが見られないなら、パウロは厳しい態度で臨むでしょう。
しかし、この手紙を読んで態度を改めるなら、パウロにそうする必要はありません。
いずれにしても、パウロはコリント教会のためになることを考えています。
なぜなら、パウロは彼らを愛しているからです。
この愛は、神の愛に通じる愛です。
神の愛は、悔い改めない頑固な心には厳しく、悔いた砕かれた心には優しいのです。