この知恵を、この世の支配者たちは、だれひとりとして悟りませんでした。
もし悟っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。
(第一コリント2:8)
「この知恵」とは福音のことです。
福音とはすなわち、
神が世界を創造したこと。
被造物である人間は神の支配を拒み、堕落したこと。
その結果、悲惨と滅びの中におかれていること。
その堕落した人間を救うために、神が救いのご計画を定めていたこと。
その計画とは、神であるイエスが、処女マリヤから人となって生まれること。
そして、罪汚れのない唯一の人間として生涯をすごし、人々を教えること。
最後に、罪人の刑罰を十字架上で身代わりとして受けること。
死んで葬られ、3日目によみがえり、天にもどられること。
この神の救いの計画を受け入れる人は、イエスの血のゆえに、神の前に無罪とされ、神の子となること。
そして神の守りと導きのうちに、生涯を全うし、死後、イエスのように、復活のからだをもってよみがえり、永遠の至福のときをすごすこと。
その際、イエスが再臨し、サタンとサタンに従うもの、および死が滅び、世界は一新されること。
以上が、福音の概要です。
これこそ本当の「知恵」です。
この知恵を、当時の支配者たちは理解しませんでした。
パリサイ人、律法学者、ヘロデ王などは信じませんでした。
それゆえ、神が人となったイエス、「栄光の主」を、妬みと憎悪をもって十字架上で殺したのです。