第一コリント 2 : 11

 

「いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかにはだれも知りません。

(第一コリント2:11)

 

神の知恵は、人間の知恵では理解できないことを、パウロは分かりやすく説明します。
人間のことを考えてみよう、とパウロは言います。
人の本心や考えは、他人にはあまりよく分かりません。
私たちはよく、人の気持ちを推測しますが、実は違っていたということがよくあります。
その人のことを、その人以上に知っている人は、やはりいないのです。
同じ人間についてすら、そのように知り得ないとしたら、
神について人間が知り得ないのは当然です。
創造主にして全知全能の神と、有限な被造物・人間とは、本質的に違います。
そのような方を、人間が知り得るはずがないのです。

しかし、神の御霊である聖霊は、神の心を、その深みまで知っています。
なぜなら、聖霊は神だからです。
この聖霊を受けた人だけが、神とそのみこころを知ることができます。
クリスチャンには、聖霊なる神が内住しますので(ヨハネ14:17)、
神のみこころ、神の知恵、福音を知ることができます。
神の外側にいる私たちは、本来、神のみこころを知ることはできません。
しかし、聖霊はそれをご存知です。

聖霊によるならば、誰でも福音を理解し、信じ、受け入れることができるのです。
(第一コリント12:3)