さて兄弟たち。私があなたがたのところへ行ったとき、
私は、すぐれたことば、すぐれた知恵を用いて、
神のあかしを宣べ伝えることはしませんでした。
(第一コリント2:1)
パウロはこの手紙をエペソで書きつつ(16:8)、
かつてコリントの地で福音宣教をした時のことを振り返っています。
福音は人間的な知恵、話術、説得力で伝わるのではなく、
「宣教のことばの愚かさを通して」伝えられます(1:21)。
つまり、単純な福音が、簡単明瞭に、何の飾りもつけずに率直に語られることを通して、
人は救われ、成長していくのです。
パウロの福音宣教もそのようなものでした。
巧みな弁術に興味のあったギリシャ人の気をひくようなものではありませんでした。
だからこそ、パウロの宣教のわざは、神の力の表れとなりました。
パウロは、このように「神のあかしを宣べ伝え」ました。
私たちの福音宣教にも、難しい神学用語や、巧みな話術は必要ありません。
聖書が語っていること、聖書から教えられたこと、自分自身の救いのことなどを、
率直にありのまま宣べ伝えればよいのです。
そこにこそ、神の力は表われます。
日々、そのように神のあかしを回りの人に宣べ伝えていきましょう。