そういうわけで、偶像にささげた肉を食べることについてですが、
私たちは、世の偶像の神は実際にはないものであること、
また、唯一の神以外には神は存在しないことを知っています。
(第一コリント8:4)
8:1で、テーマを「偶像にささげた肉」に移したパウロですが、
すぐにそのテーマに取り組むことをせず、
そのテーマの議論に必要な、「知識と愛」について確認をしてきました。
知識は人を高ぶらせ、愛は人の徳を建てます。
知識は愛に基づいてこそ、用いられるのです。
そのことを確認したうえで、パウロは基本的な知識を共有していることを示します。
すなわち、「偶像にささげた肉」といっても、
実際には、世の偶像の神は存在しないという事実に関する知識です。
神と呼ばれるものは多くありますが、
実際に生きて存在しておられるのは、聖書の神のみです。
唯一の神以外のいわゆる「神々」は存在しません。
そうした神々の背後には悪魔がいて、
あたかも偶像の神が存在しているかのように見せているだけです。
まことの神以外には、神と呼ばれるお方は存在しない。
この基本的な知識を私たちも共有しましょう。