第一コリント 11 : 28

 

ですから、ひとりひとりが自分を吟味して、そのうえでパンを食べ、杯を飲みなさい。

(第一コリント11:28)

 

主の晩餐に参与するクリスチャンは、「ひとりひとりが自分を吟味」する必要があります。
罪があるかどうかを吟味するのではありません。
もちろん、主の前に自分を吟味し、罪を悔い改めることは大切です。
それは私たちが礼拝に臨むとき、あるいは朝起きたとき、夜寝る前などにしていることでしょう。
そうして赦されて、平安と感謝のうちに、礼拝をささげ、一日を始め、一日を終えます。

しかし、この個所でいう自己吟味は、もっと特定の事柄についての吟味です。
すなわち、主の晩餐を行うにあたって、兄弟姉妹への愛についての吟味なのです。
自分同様、キリストのからだなる教会の一部である兄弟姉妹を大切に思う心。
それを吟味するのです。
そして、ふさわしくな態度や気持ちがあったなら、悔改めて、赦されて、
「そのうえでパンを食べ、杯を飲み」ます。
主の晩餐は、個人的なものではありません。
共同体的なものです。
教会への愛、兄弟姉妹への愛において、かたくななものがあるなら、
それを悔い改め、取り除いてから、パンを食べ、杯を飲みましょう。