第一コリント 10 : 29

 

私が良心と言うのは、あなたの良心ではなく、ほかの人の良心です。
私の自由が、他の人の良心によってさばかれるわけがあるでしょうか。

(第一コリント10:29)

 

食事に招かれた席で、「これは偶像にささげた肉です」と知らされたなら、
食べるべきではありません。
それは、「偶像など実在しないから食べても構わない」と正しく理解している
強いクリスチャンである「あなた」のためではなく、
偶像への恐れをいだいている「ほかの人」のためです。
偶像を信じている人は、クリスチャンが、偶像に奉納された肉と知りながら食べる姿を見て、クリスチャンも偶像の神を受け入れるのだと思うでしょう。
また、クリスチャンであっても、偶像への恐れが抜けきれない弱い人も、
その光景を見れば、つまずいてしまうかもしれません。
いずれにせよ、賢い、思いやりのあるクリスチャンのとるべき態度は、
食べないことなのです。

後半の文章の意味は、「私が信仰の自由だといってとった行動によって、
他の人の良心(判断、理性、理解)が傷ついたり、つまずいたりしてよいでしょうか。そういうことがあってはなりません」という意味です。

クリスチャンは、自分の行動が、ほかのクリスチャンや未信者の方からみて、
どのように思われるかに、賢く、思いやりをもって対応する必要があります。
クリスチャンでも偶像礼拝していいんだ、とか
その他、様々な誤解を与えないよう、自分の言動に注意しましょう。