以上、私の言うところは、容認であって、命令ではありません。
(第一コリント7:6)
「以上、私の言うところ」とは、7:1~5の、パウロの主張のことです。
すなわち、男女が結婚しないことは、何も問題ないこと(1)。
しかし、結婚や男女の愛を悪ないし下等とみなす思想、
あるいは禁欲主義といった間違った考えから結婚を避けているとすれば、
かえって問題を引き起こしますので、
不品行を避けるためにも結婚すべきであること(2)。
それゆえ、結婚をする人は、不品行を避けるためにも、
一時的に祈りに専念するために離れる場合を除いては、
夫婦生活を大切にすべきこと(3~5)。
以上がパウロの語ってきたところですが、
これは「容認であって、命令ではありません」と彼は申し添えます。
パウロは、結婚すべきと言っているのではなく、
歪んだ考えで結婚を避けているとすれば、
不品行を避けるためにも結婚したほうがいいよ、とおすすめしているわけです。
聖書には「~すべき」という強い命令事項もあれば、
「~したほうがよい」「~してもよい」という勧め・容認事項もあります。
聖書が伝えている通りに、私たちも理解し受け取ることが肝要です。