第一コリント 3 : 21

 

ですから、だれも人間を誇ってはいけません。すべては、あなたがたのものです。

(第一コリント3:21)

 

自分の知恵(判断基準、感覚)を誇り、その結果、指導者を選り好みし、
教会の交わりに分裂をもたらしていたコリントのクリスチャンたち。
彼らに対してパウロは「人間を誇らないように」と注意を喚起します。

先にパウロは「誇る者は主を誇れ」と言いました(1:31)。
クリスチャンにとって、誇るべきは、自分でもなければ、他の人でもありません。
ただ主のみです。
私たちを創造し、堕落から救い、必要なものをすべて与え、永遠のいのちを与えてくださっているのは、主です。
私たちのために身代わりになったのは、どの人間でもなく、主イエス・キリストだけです。
それゆえ、クリスチャンにとって誇りはイエスのみのはずです。

しかし、コリントの教会員は、神にではなく、人(あの先生、この先生)に栄光を帰していました。
何であれ被造物に栄光を帰すことは偶像礼拝です。
「すべては、あなたがたのものです。」とは
「すべては、神からあなたがたに与えられたものです。」という意味です。
言わんとしているいのは、指導者というものは、神が私たちのために与えたものだということです。
ですから自分が神の座に立ち、選り好みするべきではないとパウロは言います。

神ではなく人に目が行くと、こういう問題が起こります。
物事の背後に、常に神のみこころを見ることが、信仰生活の大切な基本姿勢なのです。