だれも自分を欺いてはいけません。
もしあなたがたの中で、自分は今の世の知者だと思うものがいたなら、
知者になるためには愚かになりなさい。
(第一コリント3:18)
パウロはこの手紙の最初から、コリント教会の分裂問題を扱ってきました。
あの先生、この先生と、指導者を選り好みするコリントの人たち。
その原因は、自分が「今の世の知者だ」と思っていることでした。
彼らは、この世の知恵、常識、自分の感覚で指導者を選別していたのです。
しかし神のことは、この世の知恵では分かりません。
御霊によらなければ知り得ないのです(2:14)。
この世の知恵で考える人は、まるで未信者のようだとパウロは言いました(3:4)。
たいせつなのは、成長させる神であることを彼らは未だに理解していませんでした。
「自分を欺いて」この世の感覚や常識で神や教会のことを理解することはできません。
「知者になるためには愚かになりなさい。」とあるとおり、
この世の知恵を捨て、御霊に頼るとき、人は真の知識を得るのです。