それは、あなたがたの持つ信仰が、人間の知恵によってささえられず、神の力にささえられるためでした。
（第一コリント２：５）
コリント滞在中のパウロは、弱く恐れおののいていました。
その結果、パウロの知恵や能力は引っ込み、聖霊と神の力によって、パウロは宣教することができました。
このようにパウロが砕かれ、人間的には無力な状態で神に用いられたのは、
「あなたがた（コリント教会のクリスチャン）の持つ信仰が・・・神の力にささえられるため」でした。
もしパウロの知恵や説得力、人間性に人々が頼ったとしたら、パウロがいなくなったとき、彼らの信仰はぐらついたことでしょう。
しかし、神の力によって生まれ、保たれる信仰は、倒れることがありません。
神様は、何よりもコリント教会のクリスチャンのために、パウロをそのように整え、用いられたのです。
誰かの祝福のために、誰かを砕いて用いる。
そういう神様の方法があることを教えられます。
神は時に、地方教会の指導者を砕き、教会員のためとします。
あるいは一人のクリスチャンを砕き、信仰に支えられる姿を通して、
まわりの家族や職場の人のための証しとします。
ですから、私たちが自信を失い、無力感を覚え、神にすがるしかないというとき、
それは他の誰かの信仰のために神がそうなさっているのかもしれません。
後にそのようにして主に用いられたことを知時、クリスチャンは驚き、主に感謝するのです。