第一コリント 1: 11~12

 

「実はあなたがたのことをクロエの家の者から知らされました。
兄弟たち。あなたがたの間には争いがあるそうで、
あなたがたは「私はパウロにつく」「私はアポロに」「私はケパに」
「私はキリストにつく」と言っているということです。」

(第一コリント1:11~12)

 

パウロはクロエという女性からコリント教会の醜態を聞きました。
それは、信徒が牧師を選り好みすることに端を発する、教会内の争いでした。
牧師の間の争いはありませんでした。指導者たちは互いに協力していました。
しかし、信徒は自分にとって好ましい指導者をそばに置こうとしました。
「そういうことでは、あなたがたは、ただの人たち(未信者)ではありませんか。」
とパウロは叱責しています(Ⅰコリント3:4)。

指導者は千差万別でした。

「パウロ」は論理的・知的なタイプでした。
何よりも真理を第一としたので、ある人たちからは誤解され、批判されました。

「アポロ」は大胆不敵に論争を仕掛け、福音を妥協なく伝えるタイプ(使徒18:24~28)。
「ペテロ」は感情的で、失敗も多い分、人から好かれるタイプでした。
一方で、人を恐れて福音を見失いかけたこともありました(ガラテヤ2:11~21)。

「キリストにつく」という人たちは、一見正しそうですが、
もし彼らが本当にキリストについていたのなら、
パウロやアポロやペテロにも従ったはずです。
しかし、そうではありませんでした。
彼らもまた問題のあるグループでした。

コリント教会の問題は、この党派心、人につく信仰でした。
人につく信仰は、その人次第で、ふりまわされてしまいます。
大切なのは、聖書にしっかりと土台をおいた信仰です。
人の教えではなく、聖書の教えに、聞き従いましょう。